床下浸水したらどうする?水が引いた後にやることを順番に解説
公開日: 2026年8月29日最終更新日: 2026年8月29日情報確認日: 2026年8月29日

床下浸水したら、①安全確認 → ②片付ける前に被害写真を撮る → ③自治体の情報を確認 → ④水・泥の除去 → ⑤清掃 → ⑥十分な乾燥 の順に進めます。乾かしても湿気・臭い・カビが残る場合や、設備・構造に被害がありそうな場合は、⑦修理・専門業者への相談を検討します。
特に大切なのは、片付ける前に写真を残すことと、消毒より先に「泥の除去と乾燥」をすることです。この2つを押さえれば、あとの手続きも進めやすくなります。
浸水した家電・コンセントに電気を通さないでください
水につかった家電製品は、内部に水分や汚れが残ったまま電気を通すと発火や感電のおそれがあります。そのまま使わず、使用前にメーカーや販売店に相談してください。
片付け作業では肌を守ってください
浸水した水や泥には細菌などが含まれているおそれがあります。長袖・長ズボン・厚手の手袋・長靴・マスクを着用し、作業中にけがをした場合は医療機関に相談してください。
このページでわかること
- 床下浸水したときにやることの順番
- 片付け前に撮っておく写真
- 泥の除去・清掃・乾燥のやり方と注意点
- 消毒が必要かどうかの考え方(厚生労働省の資料に基づく)
- 罹災証明書と写真の関係
- 自分でできる範囲と、業者に相談する目安
床下浸水したら最初にやること
やることの全体像は次の7つです。上から順に進めます。
- 安全を確認する — 避難情報が解除され、水が引いてから。浸水した室内の電気設備には触れない
- 片付ける前に写真を撮る — 罹災証明書や保険の手続きで役立つ
- 自治体の情報を確認する — 災害ごみの出し方・消毒の案内・支援の窓口は自治体ごとに異なる
- 水や泥を取り除く — 床下にたまった水をくみ出し、汚泥をかき出す
- 清掃する — 汚れを洗い流す・水拭きする
- 十分に乾燥させる — 換気して時間をかけて乾かす。ここを省くと湿気・カビの原因に
- 必要に応じて修理を検討する — 断熱材・配管・土台などに被害が疑われる場合
まず、片付ける前に写真を撮る
結論:片付け・廃棄の前に、被害の様子を写真で残してください。 政府広報オンラインは、罹災証明書の取得や損害保険の請求で役立つとして、片付けの前に被害状況を写真で記録することを案内しています。
撮っておきたい写真:
- 家の外観 — できるだけ4方向から
- 浸水の深さがわかる写真 — メジャーや目印と一緒に
- 床下の様子 — 床下収納・点検口・基礎・通気口まわり
- 住宅設備・家電 — 給湯器など屋外設備や、水に触れたもの
- 被害箇所の「寄り」 — 全体と近接の両方
写真は「撮りすぎ」くらいでちょうどいい
一度片付けたり廃棄したりすると、撮り直しはできません。日付がわかる形で保存し、手続きが終わるまで消さずに残しておきましょう。
公的機関政府広報オンライン
住まいが被害を受けたとき 最初にすること ↗片付け前の被害写真の撮り方(外観4方向・浸水の深さ・部屋ごとの全景と寄り・設備等)、罹災証明書、作業時の服装、修理詐欺への注意など。
最終確認日: 2026-08-29
床下の泥や汚れを除去する
結論:肌を守る装備をして、たまった水と汚泥を取り除きます。無理はしないでください。
- 長袖・長ズボン・厚手の手袋・長靴・マスクを着用する(けがとほこりの吸い込みを防ぐ)
- 床下収納や点検口を開け、たまった水をくみ出す
- 汚泥やごみをかき出し、汚れを洗い流すか水拭きする
- 作業中はドアと窓を開けてしっかり換気し、終わったら手をよく洗う
次の場合は、自分で床下に入っての作業はおすすめしません。
- 床下が狭く、体が入りにくい・戻れなくなりそう
- 床下に電気配線・配管・浄化槽などの設備があり、被害の程度がわからない
- 体調が万全でない、暑い時期で熱中症の心配がある
人手が足りないときは、市区町村の社会福祉協議会などに設けられる災害ボランティアセンターに相談できる場合があります(政府広報オンライン参照)。
かき出した汚泥や水に濡れた物は「災害ごみ(片付けごみ)」として、お住まいの自治体のルール・仮置場の案内に従って出してください。
床下を乾燥させる
結論:清掃のあとは、時間をかけて床下をしっかり乾かします。乾燥は消毒よりも基本になる工程です。
- 床下収納・点検口を開けて風の通り道をつくる
- 換気をよくし、送風機・扇風機があれば風を送る
- 湿気が残っていないか、数日おきに確認する
「何日で乾く」という一律の日数は、断定できません。床下の構造(布基礎・ベタ基礎など)、浸水の程度、季節や天候によって大きく変わるためです。見た目が乾いていても湿気が残っていることがあるので、焦らず時間をかけて乾かし、不安が残る場合は工務店など専門家に床下の状態を確認してもらうのが安全です。
床下は消毒したほうがいい?
結論:厚生労働省の資料では「清掃と乾燥」が基本とされています。消毒薬を使う場合も、汚れを取り除いてからです。
厚生労働省の「浸水した家屋の感染症対策」では、次のように案内されています。
- 浸水した家屋は細菌やカビが繁殖しやすくなるため、清掃が大切
- 汚泥は取り除き、しっかり乾燥させる。消毒薬は、汚れを取り除いた上で使用する
- 消毒薬の使い方が具体的に示されているのは、食器類・流し台・浴槽・家具類・床など生活空間のもの
つまり、「とにかく消毒液をまけばよい」わけではなく、泥の除去と乾燥が先です。床下まで一律に消毒が必要とは示されていません。消毒薬の種類・濃度・使い方は厚生労働省の資料を確認してください。また、自治体によっては消毒薬の配布や消毒の支援・案内を行っている場合があるので、お住まいの自治体の案内があればそれに従ってください。慌てて薬剤を買い込む前に、まず清掃と乾燥、そして自治体への確認をおすすめします。
カビや臭いが出たら
結論:湿気や汚泥の取り残しが原因になっていることが多く、まず「再清掃と再乾燥」を検討します。
確認するポイント:
- 点検口から見て、床下に水たまり・湿った泥が残っていないか
- 断熱材(床下の白い板状・綿状の材料)が濡れていないか
- 雨のあとに臭いが強くなるなど、水が入り続けていないか
清掃と乾燥をやり直しても臭い・カビが続く場合や、断熱材の濡れ・配管まわりの被害が疑われる場合は、床下の点検・修理に対応できる工務店や専門業者への相談を検討してください。すべてのケースで業者が必要になるわけではありませんが、見えない場所の判断を無理に自分だけで行う必要もありません。
「無料点検」を名乗る訪問勧誘に注意
災害後は、修理の請負いを装う詐欺や強引な勧誘が増える傾向があります(政府広報オンライン参照)。その場で契約せず、不審な勧誘を受けたときは消費者ホットライン「188」に相談してください。
罹災証明は必要?
結論:支援の手続きで必要になる場合があります。申請するかどうか迷う段階でも、写真だけは残しておいてください。
罹災証明書は、災害による住まいの被害の程度を市区町村が証明する書類です。政府広報オンラインによると、支援金や災害義援金の受け取り、税金などの減免、応急仮設住宅への入居申請などの際に必要となります。
- 窓口はお住まいの市区町村です。申請すると被害認定調査が行われ、後日発行されます
- 必要書類・受付方法・調査の流れは自治体によって異なります。必ずお住まいの自治体の公式サイト・窓口で確認してください
- 片付け前に撮った被害写真が、被害の状況を説明する材料として役立ちます
床下浸水がどの支援の対象になるかは、災害の規模や制度の適用状況によって異なるため、このページでは断定しません。制度の内容は下記の一次情報と自治体の案内で確認してください。
自分でできる範囲と業者に相談する目安
結論:まず公的な支援(自治体・災害ボランティアセンター)と自分でできる範囲を確認し、それでも難しい部分だけ専門家に相談します。
自分でできる可能性がある作業
- 点検口からの床下の確認・写真記録
- たまった水のくみ出し・汚泥のかき出し(装備をして安全に)
- 換気・送風による乾燥
- 災害ごみの分別・搬出(自治体ルールに従う)
専門業者・工務店への相談を検討したいケース
- 床下が狭く、自分で入って作業できない
- 断熱材の濡れ、配管・電気設備・浄化槽の被害が疑われる
- 乾燥させても湿気・臭い・カビが続く
- 基礎や土台の損傷が心配
- 体力・体調面で作業が難しい
業者に修理を依頼する段階になったら、1社だけで即決せず、複数の業者から見積もりを取って比較すると、内容や金額の妥当性を判断しやすくなります。契約を急がせる業者は避け、不安があれば消費者ホットライン「188」に相談してください。
よくある質問
床下浸水は放置しても大丈夫?
放置はおすすめしません。厚生労働省の資料では、浸水した家屋は細菌やカビが繁殖しやすくなるため清掃が大切とされています。汚泥や湿気が残ったままだと、臭いやカビの原因になりえます。「泥の除去 → 清掃 → 乾燥」までは行いましょう。
床下浸水に消毒は必要?
まずは清掃と乾燥が基本です。厚生労働省の資料で消毒薬の使い方が示されているのは食器類・流し台・浴槽・家具類・床などで、床下まで一律に消毒が必要とは示されていません。自治体が消毒の案内・支援を行っている場合は、それに従ってください。
床下は何日乾燥させればいい?
一律の日数は断定できません。床下の構造・浸水の程度・季節によって大きく変わります。見た目が乾いていても湿気が残ることがあるため、換気と送風で時間をかけて乾かし、不安が残る場合は工務店などに床下の状態を確認してもらってください。
罹災証明書に写真は必要?
必要書類は自治体によって異なりますが、片付け前に撮った被害写真は、被害の状況を説明する材料として役立ちます。政府広報オンラインも、罹災証明書の取得や保険請求に役立つとして写真での記録を案内しています。迷ったら撮っておきましょう。
床下浸水は火災保険の対象になる?
契約内容によって異なるため、一律には言えません。水災の補償が付いているか、どのような条件で支払われるかは保険契約ごとに違います。加入している保険会社・代理店に連絡し、被害写真を残したうえで確認してください。
次に確認すること
状況が進んだら、次のテーマを確認していきます(ガイドは順次追加予定です)。
- 床下の乾燥を進める — 本ページの「床下を乾燥させる」を参照
- 罹災証明書の申請 — お住まいの市区町村の公式サイト・窓口で手続きを確認(詳細ガイド準備中)
- 火災保険の水災補償 — 契約中の保険会社・代理店に連絡して確認(詳細ガイド準備中)
- 住宅修理の検討 — 複数見積もりで比較。修理詐欺に注意(詳細ガイド準備中)
参照した一次情報
公的機関政府広報オンライン
住まいが被害を受けたとき 最初にすること ↗片付け前の被害写真の撮り方(外観4方向・浸水の深さ・部屋ごとの全景と寄り・設備等)、罹災証明書、作業時の服装、修理詐欺への注意など。
最終確認日: 2026-08-29
編集:暮らし復旧ナビ編集部
本記事は、国・自治体・公的機関等が公開する一次情報を確認して作成しています。
最終情報確認:2026年8月29日