床上浸水したらどうする?最初にやることを順番に解説
公開日:2026/08/29最終更新日:2026/08/29

床上浸水した場合は、まず身の安全の確保が最優先です。危険な状態のうちは、無理に家へ戻らないでください。安全が確認できたら、片付ける前に被害状況を写真で残し、そのあとに泥や汚れの除去 → 乾燥 → 必要な場所の消毒 → 罹災証明・保険・修理の検討へ、順番に進めます。
安全が確認できるまで、自宅に戻らないでください
避難指示などが出ている間は戻らないでください。冠水した道路を歩いたり車で走行したりするのは危険です。お住まいの自治体の避難情報に従ってください。
浸水した家電・コンセントに電気を通さないでください
水につかった家電製品は、内部に水分や汚れが残ったまま電気を通すと発火や感電のおそれがあります。そのまま使わず、使用前にメーカーや販売店に相談してください。
冠水した車のエンジンをかけないでください
浸水・冠水した車は、感電や電気系統のショートによる車両火災のおそれがあります。自分でエンジンをかけず、販売店または整備工場に相談してください。ハイブリッド車・電気自動車は高電圧バッテリーを搭載しているため、むやみに触らないでください。
あなたが今やること
最優先
- 避難情報に従い、安全が確認できるまで家に入らない
- 浸水した屋内の電気設備・濡れた家電に触れない、電気を通さない
- 冠水した車のエンジンをかけない
今日やること
- 片付ける前に、被害の様子をできるだけ多く写真で残す
- 自治体の公式サイトで災害ごみ・支援の案内を確認する
- 肌を守る装備をして、無理のない範囲で泥・汚れの除去を始める
その後やること
- 時間をかけてしっかり乾燥させ、必要な場所だけ消毒する
- 罹災証明書・火災保険(水災補償)を確認する
- 必要に応じて修理・リフォームを検討する
まず安全を確認する
結論:水が残っている間や暗い時間は、無理に作業しないでください。
- 自治体の避難情報が解除されているか確認する
- 家の周りに電線の垂れ下がり・地面の陥没などの危険がないか確認する
- 建物の傾きや床の抜けが疑われる場合は、中に入らず専門家や自治体に相談する
- 無理なDIY(電気・ガス設備の修理、屋根に上る作業など)はしない
水が残っている間は、無理に作業しないでください
浸水した屋内では、感電のおそれがあるため電気設備に触れないでください。水中は足元が見えず、側溝やマンホールへの転落の危険もあります。水が引いてから作業を始めてください。
片付け作業では肌を守ってください
浸水した水や泥には細菌などが含まれているおそれがあります。長袖・長ズボン・厚手の手袋・長靴・マスクを着用し、作業中にけがをした場合は医療機関に相談してください。
片付け前に被害状況を写真で残す
結論:片付け・廃棄の前に、写真をできるだけ多く残してください。 政府広報オンラインは、罹災証明書の取得や保険請求で役立つとして、被害状況の写真記録を案内しています。一度片付けると撮り直しはできません。
撮っておきたいもの:
- 建物の外観 — できるだけ四方向から
- 浸水した高さがわかる写真 — メジャーや目印と一緒に
- 部屋ごとの全体と、被害部分のアップ
- キッチン・洗面台・給湯器などの住宅設備
- 家電・家具・畳などの被害
- 車や物置などの屋外の被害
日付がわかる形で保存し、手続きが終わるまで消さずに残しておきましょう。
公的機関政府広報オンライン
住まいが被害を受けたとき 最初にすること ↗片付け前の被害写真の撮り方(外観4方向・浸水の深さ・部屋ごとの全景と寄り・設備等)、罹災証明書、作業時の服装、修理詐欺への注意など。
最終確認日:2026/08/29
泥や汚れを取り除く
結論:清掃の基本は「泥・汚れ・水分の除去」です。 厚生労働省は、家屋が浸水した場合はまず土砂の撤去と十分な清掃・乾燥を行うことが重要としています。
- 長袖・長ズボン・厚手の手袋・長靴・マスクを着用する
- ドアと窓を開けてしっかり換気しながら作業する
- 床や壁の泥を取り除き、水拭きする
- 作業が終わったらしっかり手を洗う
人手が足りないときは、市区町村の社会福祉協議会などに設けられる災害ボランティアセンターに相談できる場合があります。
しっかり乾燥させる
結論:床上浸水では、床・壁の内部や床下に水分が残りやすく、時間をかけた乾燥がその後のカビ・臭い対策の土台になります。
- 窓や点検口を開けて、風の通り道をつくって乾かす
- 浸水した部屋のコンセントや濡れた電気製品は使わない(送風機などで風を送るのは、浸水していない安全な電源と機器であることを確認できる場合だけにしてください)
- 床下収納や点検口があれば開けて、床下の状態も確認する
- 「何日で乾く」という一律の日数はありません。建物の構造・素材・浸水の程度で大きく変わります
- 壁の内部や断熱材の濡れが疑われる場合は、工務店など専門家に確認を相談してください
床下にも水が入っていることが多いため、あわせて「床下浸水したらどうする?」も確認してください。
消毒は必要な場所だけ行う
結論:「浸水したら家中すべて消毒」ではありません。清掃と乾燥が基本で、消毒はそのあとに必要な場所へ行います。
厚生労働省のQ&Aでは、まず土砂撤去・十分な清掃・乾燥を行うことが重要とされ、消毒はその後に必要に応じて行うものと位置づけられています。
- 消毒薬の種類・濃度・使い方は厚生労働省の資料を確認する
- 判断に迷う場合は、市区町村の窓口や保健所に相談する
- 自治体が消毒薬の配布・支援を行っている場合は、その案内に従う
慌てて薬剤を買い込む前に、まず清掃・乾燥と自治体への確認をおすすめします。
公的機関厚生労働省
水害時の衛生対策(浸水した家屋の消毒に関するQ&A) ↗家屋が浸水した場合はまず土砂撤去・十分な清掃と乾燥が重要で、消毒はその後に必要に応じて行う。相談は市町村窓口・保健所へ。
最終確認日:2026/08/29
罹災証明を確認する
結論:罹災証明書は、支援金・融資・税金の減免などの手続きで必要になる場合があります。迷う段階でも写真だけは残してください。
- 罹災証明書は、住まいの被害の程度を証明する書類で、発行するのはお住まいの市区町村です
- 申請方法・必要書類は自治体によって異なります。オンラインで申請できる自治体もあります
- 片付けや修理の前に撮った写真が、取得の際に役立ちます
どの支援の対象になるかは災害や制度の適用状況で異なるため、このページでは断定しません。必ずお住まいの自治体の案内で確認してください(当サイトの罹災証明の詳細ガイドは準備中です)。
公的機関政府広報オンライン
罹災証明書の申請について(動画) ↗罹災証明書は支援金・融資・税減免等で必要になる場合があること、片付け前の写真、オンライン申請可の自治体があることの案内。
最終確認日:2026/08/29
火災保険の水災補償を確認する
結論:床上浸水が補償されるかどうかは契約内容によって異なります。「火災保険なら必ず水災も補償される」わけではありません。
日本損害保険協会も、水災の補償範囲・支払条件は商品や契約によって異なるため、詳細は損害保険会社または代理店へ確認するよう案内しています。
- 保険証券・契約内容で「水災補償」の有無と条件を確認する
- 加入している保険会社・代理店に連絡し、必要な手続きを確認する
- 被害写真・修理見積もりなどが手続きで役立つ場合があります
補償の可否・金額はここでは断定できません。必ず契約先に確認してください。
公的機関日本損害保険協会
風水雪災等による損害を補償する損害保険 ↗水災(床上浸水等)の補償範囲・支払条件は商品・契約によって異なり、詳細は損害保険会社または代理店へ確認するよう案内。
最終確認日:2026/08/29
修理・リフォームを検討する
結論:修理はあわてて契約せず、「公的な支援 → 自分でできる範囲 → 専門家への相談」の順で整理してから進めます。
- 公的支援の確認 — 災害の規模によっては、住宅の応急修理などの支援制度が適用される場合があります。対象・条件は自治体に確認してください(使える支援を探す)
- 自分でできる範囲 — 泥出し・清掃・乾燥は自分や災害ボランティアの協力で進められることがあります
- 専門家への相談 — 床・壁の内部、断熱材、土台の被害が疑われる場合は、工務店・リフォーム会社に点検を相談します
業者に依頼する場合は、1社で即決せず複数の見積もりを比較してください。国民生活センターは、災害に便乗した住宅修理の勧誘や「保険金で無料になる」といった説明によるトラブルへの注意を呼びかけています。不審な勧誘を受けたら、その場で契約せず消費者ホットライン「188」に相談してください。
公的機関国民生活センター
被災地域は特に注意!災害後の住宅修理トラブル ↗災害に便乗した住宅修理の勧誘・「保険金で無料になる」等の不実な説明への注意喚起。困ったときは消費者ホットライン188へ。
最終確認日:2026/08/29
家具・家電・畳・車などを確認する
結論:濡れたものは「見た目が乾いたかどうか」で判断しないでください。
- 家電 — 見た目が乾いていても内部に水分が残っていることがあり、通電すると発火・感電のおそれがあります(NITE注意喚起)。使う前にメーカーや販売店に相談してください
- 畳 — 床上浸水では畳が水を吸っていることが多く、乾きにくいため、処分・交換の検討が必要になる場合があります。処分は自治体の災害ごみルールに従ってください
- 車 — 浸水した車はエンジンをかけず、JAFのロードサービスや販売店・整備工場に連絡してください(車の詳しいガイドは準備中です)
自治体の災害ごみ・支援制度を確認する
結論:水につかった家具・畳・家電などの災害ごみは、まずお住まいの自治体のルールで出します。
- 分別方法・収集日・仮置場は自治体ごとに異なります。「(市区町村名) 災害ごみ」で公式サイトを確認してください
- 道路や空き地に勝手に出すと、収集の妨げになることがあります
- 支援制度(支援金・減免・住宅支援など)の適用状況も、自治体の公式発表で確認できます(地域の最新情報)
よくある質問
床上浸水したら最初に何をすればいい?
まず身の安全の確保です。避難情報が出ている間は家に戻らず、水が引いて安全が確認できてから、片付けの前に被害の写真を残してください。
すぐに掃除を始めてもいい?
掃除の前に写真を残してください。罹災証明書や保険の手続きで被害を説明する材料になり、片付け後には撮り直せません。撮影後は、装備を整えたうえで泥・汚れの除去から始めます。
消毒は家全体に必要?
一律に家全体の消毒が必要とはされていません。厚生労働省のQ&Aでは、まず清掃と乾燥を行い、消毒はその後に必要に応じて行うものとされています。迷ったら市区町村や保健所に相談してください。
罹災証明書はどこで申請する?
お住まいの市区町村です。申請方法・必要書類は自治体により異なり、オンラインで申請できる自治体もあります。被害写真を残しておくと取得の際に役立ちます。
床上浸水は火災保険で補償される?
契約内容によって異なります。水災補償が付いているか、どのような条件かは保険契約ごとに違うため、保険証券を確認のうえ保険会社・代理店に問い合わせてください。
次に確認すること
- 床下にも水が入っている → 床下浸水したらどうする?
- 使える支援を知りたい → 使える支援を探す
- 地域の災害ごみ・支援情報 → 地域の最新情報
- 状況が変わった → トップで状況を選び直す
- 罹災証明の詳細・車・畳の各ガイドは準備中です
参照した一次情報
公的機関政府広報オンライン
住まいが被害を受けたとき 最初にすること ↗片付け前の被害写真の撮り方(外観4方向・浸水の深さ・部屋ごとの全景と寄り・設備等)、罹災証明書、作業時の服装、修理詐欺への注意など。
最終確認日:2026/08/29
公的機関政府広報オンライン
罹災証明書の申請について(動画) ↗罹災証明書は支援金・融資・税減免等で必要になる場合があること、片付け前の写真、オンライン申請可の自治体があることの案内。
最終確認日:2026/08/29
公的機関厚生労働省
水害時の衛生対策(浸水した家屋の消毒に関するQ&A) ↗家屋が浸水した場合はまず土砂撤去・十分な清掃と乾燥が重要で、消毒はその後に必要に応じて行う。相談は市町村窓口・保健所へ。
最終確認日:2026/08/29
公的機関国民生活センター
被災地域は特に注意!災害後の住宅修理トラブル ↗災害に便乗した住宅修理の勧誘・「保険金で無料になる」等の不実な説明への注意喚起。困ったときは消費者ホットライン188へ。
最終確認日:2026/08/29
公的機関日本損害保険協会
風水雪災等による損害を補償する損害保険 ↗水災(床上浸水等)の補償範囲・支払条件は商品・契約によって異なり、詳細は損害保険会社または代理店へ確認するよう案内。
最終確認日:2026/08/29
情報確認:2026/08/29
編集:暮らし復旧ナビ編集部
本記事は、国・自治体・公的機関等が公開する一次情報を確認して作成しています。